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名栗合宿

TOPICS & EVENT

遠州に暮らす:手刻み大工と設計部の日常

名栗合宿
名栗合宿


今年も梅雨の季節がやってきましたね。
ゴールデンウィークは
いかがお過ごしだったでしょうか。

僕は名栗加工で使う釿のハツリ練習と
突鑿講座を受けに12日で大阪へ行っていました。

以前ホームページの座談会で紹介した
https://www.ishimaki.com/special/?mode=detail&article=15
栗材と名栗加工に特化した材木屋さん
から連絡があり
材料もたくさんあるし
折角なら
こっちで練習しに来ないかとの事で
こんなチャンスはないと車を走らせ大阪へ向かいました。

材木屋さんの事務所に着き、
今年から事務所を改装していて新しくなった事務所は
栗材に包まれた素敵な空間になっていました。

アクセントで名栗加工をした板や真鍮を使っていたり
インテリア一つ一つが作り込まれていて
とても感化されました。

印象に残っているのは
有名な照明ブランドと材木屋さんが
コラボして生まれたペンダントライトです。

突鑿名栗を施したシェードと
真鍮で削り出した灯具を組み合わせていて
白熱球のやわらかい光で真鍮が輝き
名栗に陰影が生まれてとても綺麗でした。

そんな新事務所の片隅で初日から
用意してくれた栗材を釿を使って
ひたすらハツっていました。

息抜きに持参した突鑿を材木屋さんに見て

使ってもらいアドバイス貰いました。

時折来客の方々が物珍しそうに
釿を振る姿を見ていたり
普段と違う環境でハツるのは
いつも以上に緊張しました。

2日目は曲がった六角柱をハツらせてもらいました。
不安定な材料なので色んな人に支えてもらいながら
何とか出来ました。

釿を振り落とす1発は
造作仕事
1回分と同じだと思っています。
1発で瞬時に木目を判断して
的確な力加減と位置に振り落とすのは至難の業です。

一瞬でも迷ったら大抵失敗します。
僕はよく迷ってます。

何十年も名栗加工をしてる人にそんな迷いはなく
ハツリ跡も堂々としてます。

2日間で得る事沢山ありました。
この合宿で色んな人とお話しする機会もあり
とてもいい時間を過ごすことが出来ました。
また機会があれば合宿へ行きたいです。
ありがとうございました。

上手くなるには10000時間やる必要があるそうです。
まだ100時間もやれてない気がします。

やるしかない!

goda