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釿の話

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釿の話
釿の話

釿を本格的に始めてから今日までの記録。
今では名栗加工をする機会が増えてきました。
中古で手に入れた釿を新しく仕込んだものは今では7
丁になりました。
どれも全く違う仕込みになっています。

自分なりに杉や檜をはじめ、堅木に向くであろうと
それぞれ刃先の形状、柄の長さや柄に対しての刃の角度を変えてみては
今持っている知識で試行錯誤しています。
今回は釿を扱う上での基本とそこから気づいたことを少し話したいと思います。

まず釿の刃ですが、玄翁と同じで大切なのは櫃だと思っています。
櫃の精度が悪い(いわゆる櫃ふりが発生している)ものは、櫃穴に合わせて水平に研ぎ込んでいくと刃道が振れているので鋼が切れたり、問題なのが真っ直ぐ振り落とした場合斜めにハツることが上げられます。当然名栗跡が斜めだと矢羽根模様はいいのですが亀甲模様になると綺麗な6角形にはなりません。
釿本来の形では東型、奴型、岩国型、蛤型など色々ありますが、僕が所有しているほとんどは東型と岩国型ですが恐らく名栗に向いてるとされるのは比較的造りの薄い奴型なのではないかと思います。それもハツった時の掬い上げる力が他と違う様に思うからです。

次に柄になりますが、身長は勿論、好みよってその形や長さは様々ですが、一般的に高さは『7寸上りの4分こごみ』材種で云えば『柄は楡をもって上となす。槐、欅これにつぐ。』などと言われています。僕の仕入れた物の殆どは槐になりますが、やはり粘り強くハツった時の衝撃をしなり手によって吸収してくれる利点があると思います。実際に欅で仕込んだ物がありましたが、手に伝わる衝撃が強く、掌はマメだらけになり摩擦によって熱が発生して掌が焼ける感じもありました。

楡の柄はまだ触れたことはありませんが、今日まで柄の改良をして分かったことから次は柄を曲げるところから仕込たいと思っています。

最後に刃先の形状ですが、仕込んだものそれぞれ違った形にしてあります。研ぎやすいもの、永切れしそうなもの、刃道の曲がり具合も変え、まだ納得いくものには到達していないのが現状です。安定した研ぎを完成させていつか杉の白太も仕上げられるようになりたい。

まだまだ話したいことは沢山ありますがここまでにします。
実際ようやく少し物になってきただけでまだまだこれからで先は長いです。
大工道具の釿一つにしても奥が深いから手道具はやめられない。

goda