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最低基準では最高な家づくりは出来ない

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最低基準では最高な家づくりは出来ない

今日は一日構造の伏せ図と向き合い仕口の検討や金物の配置などを検討していたので、頭の中が構造のことでいっぱいです。

そこで、今日は構造のことを少し書こうと思います。

昨年4月14日に熊本地震が起こりました。
日本国内の震度7の観測事例としては、4例目で初めて震度7の揺れを2回観測するというものでした。
住宅の全壊が8,204棟、半壊が30,390棟、一部破損が139,320棟と、住宅建築に携わる私達にとって、とても心が痛む被害となりました。
そして、震度7が2回という近年例を見ない地震が起きたという現実に、耐震性について絶対大丈夫という事は言えないと改めて感じました。

私も、熊本の工務店さんにお招きいただき、昨年秋に被害が大きかった地区の視察に向かい、被害状況、応急仮設住宅の状態や、災害時に工務店としてすべきことなどのお話を伺いました。
準備していた災害マニュアルも、社員一人一人が自分自身や家族が被災する中、マニュアル通りの対応が出来なくなるなど、とても緊張感のあるお話でした。

安心して住めるよう耐震性を高めた家づくりをするというハード面のレベルアップは怠らないことは勿論、
事前に災害時の対処方法などを住まい手さんとしっかり決めておくことなど、住まい手さんへのケアなどのソフト面の準備も現在進めています。



地震の実態調査が進むにつれて、地域によって地震力の増減を決めている地域係数や4号特例と呼ばれる木造住宅に対する緩和措置を問題視する声を聞きます。

4号特例とは、木造戸建て住宅などの建築確認で、構造関係の審査が省略される建築基準法の規定のことです。

建築基準法6条1項4号で規定する建築物で、2階建て以下・延べ面積500m2以下・高さ13m以下・軒の高さ9m以下の木造建物は、「4号建築物」と呼ばれています。
木造戸建て住宅のほとんどがこれに当てはまります。

つまり、木造住宅は構造計算をしないでもある一定の仕様規定を満たせば建ててもいいという特例なのです。

その構造の簡易な検討方法として壁量の確保(壁量計算)、壁量バランス(4分割法)、継手・仕口の選択(N値計算法)の検討をするというものです。
その為、大多数の家が、構造計算を行わず、伏せ図の作成もプレカット工場任せというのが現状のようです。

この仕様規定そのものは安全側に考えられているものなので、必ずしも耐震性が劣るというものでは無いものの、木造軸組み工法の基本となる伏せ図の作成をプレカット工場に任せて、簡単な計算のみで家が建てられてしまうのは問題があるように思います。

弊社は全棟手刻みなので、構造伏せ図などはもちろん自社で作成します。

というより、構造の組み方からプランを考えていくのでアウトソーシングはできません。

また、大工の経験と実績をもとに自社のルールで組んだ木組みを、構造計算(許容応力度計算)によって安全性を確認しています。

デザイン、設備、断熱性能、コスト、などすべてを考慮してプランしますが、耐震性や木組みは私たちの家づくりの基本となるところです。

地震の被害にあった方々の一日も早い復興を願うと共に、
南海トラフ地震が心配される静岡県西部地域を拠点にする私達は、様々な情報に耳を傾け、安心して住んでいただける家づくりに努めていきたいと思います。

石牧



 

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