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川上から川下へ(イルボスコ編)

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川上から川下へ(イルボスコ編)

弊社では日ごろから、芯去り材の構造材利用や端材による家具作成など地の利を生かし山側と一緒になってモノづくりをするよう励んでいます。
実際に製材所に出向き、山側の「作り手」達と意見交換することでオリジナルな商品開発や他社とは違う仕入れをしています。

そんな中でも今日は少し変わった取り組みを紹介させて頂きます。

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天竜の山は、おおよそ杉が65%、桧が25%、残りが雑木という割合になっています。

私は普段から、地元の山の現状と使用する木材の割合を大体同じくらいにしたいと考えています。
天竜は全国的にも有名な林産地であり、杉や檜は良質なものが手に入ります。
しかし、地元産の広葉樹が流通されることは殆どありません。
そこで、山側に、普段流通されない雑木を切るときには、声をかけてほしいとお願いしています。

そして、ちょうど一年ほど前、山で「栂」を切るけど欲しいか?と林業家の方から声をかけて頂き実際に山に見に行きました。







杉や檜と共に自生していた栂を伐採するという事で、立ち木を前に金額交渉をし譲って頂きました。

地元密着な大工や工務店といえども、こうした形で木材を仕入れるのは稀で、今回の取り組みは弊社だけでなく、林業家の方々にとっても大きなチャレンジでした。

その後、指定した製材方法で製材し、イルボスコで天然乾燥をすること約一年!
やっと使えるようになりました。



加工前はこんな感じ。この木使えるの?状態です。



この状態から大工が加工していくのもまた稀ですが、これが出来るのが弊社の強みでもあります。

樹皮を落としてまずは反りやねじれを修正します。
ひと削りすれば綺麗な木肌が現れます。



それを更にひきわり、節の無い板を作っていきます。



右が今回使う材料で左がそのために出た端材です。
大きな丸太も節や欠点の無い部分だけを切り出すと綺麗な部分は少ないのです…

左の部分も今回は違った形で使うのですが、まずは右の綺麗な部分で栂の加工板を作っていきます。



森に生え出た「木」から徐々になんか見たことある「材木」になってきましたね。
今回はここまで。

次回は(現場編)で!

石牧