電動工具を多用する今の家造りの現場では、道具の寿命が短くなってきています。
コンプレッサーやスライド丸のこ、充電工具等々・・・。
使い方にもよるでしょうが5年というのがおおよその目安になっています。
そのためか、私自身も最近、道具に対する愛着というものもあまりなく、仕事をするための便利な道具という考えが強くなってきています。
それでも、愛着のある道具というのはあります。
先日、一つの道具の寿命が終えました。
最も大工らしい道具のひとつ鑿。
これは、造作用の八分鑿。
八分(24㎜)というサイズの鑿は私のお気に入りでこれ以外にも、大小6本ほど持っています。
そのなかでも特に、この鑿は初めて持った道具で、とても思い出深いものでした。
あまり切れ味は良くないのですが、使い慣れているというのもありお気に入りでした。
いろいろな事を考えながら、夜な夜な刃を研いでいた頃のことを思い出します。
なんか、捨てる気にもなれず・・・がらにもなくしまってあります。
もう使えないけど・・・。