
とてもグラフィカルなこの写真、何かわかりますか?
正解は・・
束ねた材木の小口でした。
お菓子みたいな見た目でかわいらしいですね。
これは下地に使われる材料です。
さて、「木の色」と問われると答えは何でしょう?
「茶色」でしょうか?
しかし実際はこのように白、ピンク、黒(こげ茶)と様々な色があります。
しかも同じ「杉」という木材の中に。
おもしろいですよね。
白い部分は「白太(しらた)」と言われる丸太の外側の部分。
ここは木が成長していた部分で、でんぷん質が多く虫がつきやすいところ。
ピンクの部分は「赤味(あかみ)」と言われる丸太の中心の部分。
成長が止まった部分でタンニンを多く含み耐久性の高い部位です。
黒い部分は「黒芯」と言われ赤味と同じく丸太の芯の部分ですが
山の谷などに生えている木はこのように黒くなる場合があります。
これらの写真は先日天竜のフジイチさんにお邪魔したときに撮ったもの。
「良い丸太が入ったら教えてください」とお願いしていたところ連絡を頂きお邪魔してきました。

先程説明した黒芯の丸太。
目は細かく大きさも良かったのですが、乾くのにかなりの時間がかかりそうだったので今回は断念。
このように石牧建築では直接製材所へ伺って丸太から材を買うことがあります。
実際に木をみながらどのように料理(製材)していくか考えるのはとても面白い。
それに、丸太1本単位で購入することで良い材、イマイチな材を適材適所で使うことができ
結果、良い材を適正価格で住まい手さんにお届けすることができます。
広さのある加工場を持つ大工工務店の特権ですね。
にしくぼ